原田真宏氏

「チタンのドレスで古い建物を覆うことができないか。そうすれば、今壊されようとしている近代の遺産というべき美しい建物を、美しいまま残していけるはず」という着眼点から、既存の建物をエキスパンドメタルにしたチタンでラッピングするというご提案です。
そうすることで古い建物の耐震性向上に寄与する可能性も考えられ、なおかつ建物本体に熱が伝わる前にチタンのラッピングで熱を受け止めて拡散、放射すれば、空調時のエネルギー効率も高められるというエコロジカルな発想も加味されています。
もちろん新築物件にも展開可能。ご自身が以前から高く評価していたチタンの耐候性、軽くて強いという魅力に加え、非常に美しいゴールド色が開発されたということが、発想の原点になったといいます。