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マーケットインの「ものづくり」 |
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第5回「ものづくり日本大賞」九州地区授賞式の当日、 福岡県太宰府市にある東洋ステンレス研磨工業本社を訪問し、 同社の「ものづくり」の秘密についてお伺いしました。 |
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-まずは御社の沿革から 創業者である先代社長は、住友金属に勤務後、日本ステンレスという会社に出向し、福岡の地にやってきました。以後ずっとステンレス鋼板の販売に携わっていたのですが、当時はステンレスの研磨といっても、せいぜい厨房機器用の研磨くらいでしたから、少し新しいことができればもっとステンレスの需要が広がるのではないかということで、定年退職後にこの会社を設立しました。 -そうして培われた精緻な技術が、海外の大型案件や今回受賞となったIPゴールドチタンにつながってくるわけですね。 確かにそうかもしれませんが、それまでには長い道のりがありました。九州は「7パーセント経済圏」と言われまして、GDPの7パーセントで経済が回っていますから、大ロットの受注というものは少なくて、何事も少量多品種に対応しなくてはなりません。 -その一方で、ディズニー・コンサートホールやビークマン・ビルディングでは5000枚、1万枚という大ロットにも、万全の対応をされています。 元々素材を研磨する技術には自信がありますし、なおかつ半導体関連では緻密なコントロールを科学的に行うというノウハウを確立していますから、それをマッチングさせることで、建築家の集大成と言われる大型建造物にも十分対応ができるわけです。 -IPにしても、あえて大手がやらないチタンへのIPに挑戦されました。 チタンへのIPは、ステンレスの場合、どう磨いても銀色は銀色なので、何とか別の色を出したいと思ったことがスタートで、福岡県の経営革新計画の承認をいただき、九州大学のご指導もいただきながら発進しました。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ビークマン・ビルディング ![]() ![]() ![]() |
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-販売ということでは、自社プロダクトも展開されていますね。 いろいろなクリエイションをやってきましたが、基本的には素材としての鋼板に何かの手を加えるという仕事がほとんどで、一般の消費者には近づけていませんでした。 |
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-自社プロダクトには、“mako”というブランド名が付けられていますが。 “mako”という名称は、元々品番として使っていました。「mako品番はお客様との約束のあかしです」ということで、品番さえ書いてもらったら同じ研磨をお届けしますというのがスタートでした。 -本日は、授賞式直前のあわただしい中、貴重なお話をありがとうございました。私どもこそ、メーカーさんの「ものづくり」があってこそ、安心して市場開拓に取り組むことができます。今後ともよろしくお願い申し上げます。 |
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※追記 取材および「ものづくり日本大賞」の授賞式後、さらに第15回「福岡県産業デザインアワード」において、お話にもあった自社プロダクトの1つ“RACOON”(子ども用デンタルサポート商品)が優秀賞を受賞しました。東洋ステンレス研磨工業のみなさま、重ねてお慶び申し上げます。 | ||
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